治療について
当科における肺癌治療の特徴
- 肺癌根治を目指して治療を行います。
- 低侵襲、安全性を重視した外科治療を行います。
- 呼吸器内科、放射線科と密接に協力し、薬物療法+放射線治療で集学的治療を行います。
- レーザー治療、ステント治療などでQOL改善も目指しています。
肺癌に対する外科治療
- 肺葉切除+リンパ節郭清術を標準治療とする根治度が高い手術を行います。
- 胸腔鏡を使用した手術。
- 切除する肺機能の温存が可能かどうか、肺区域切除による再発の程度などについては臨床研究の段階です。
<右肺S3区域切除>
シュミレーションを行います。さらにナビゲーション手術を行います。
肺癌に対する光線力学的治療
- 光線力学的治療(Phohodynamic therapy:PDT)
- 低出力レーザー(赤色光)と腫瘍に蓄積する光感受性物質との反応により癌細胞を死滅させます。
肺機能を温存できる為、この方法は早期肺癌に対する根本的治療法となります。 - 気管・気管支ステント挿入術
- <ステント治療によって得られる効果>
- ①呼吸苦の改善
- ②QOLの改善
<対象:中心型早期肺癌>
胸部レントゲン、CTなどでは見つからず、”喀痰細胞診”で異常として見つかることが多いです。
肺癌に対する気道狭窄に対するステント治療
硬性気管支鏡を使用して、肺癌などの為に細くなった気道を広げ、
シリコンや金属ステントを挿入します。
ステント治療を行うことによって以下のメリットが考えられ、
薬物療法の継続が可能となります。